検索で最近の情報を表示させるChrome拡張「ato-ichinen」

2018年10月15日

検索結果で最近の情報を優先する方法

Googleで普通に調べたいクエリ(キーワード)を検索した時に、1ページ目の上位に表示されるウェブページですが‥
決して新しい情報とは限りません。
なぜなら、 “新しい情報であること” を基準に表示されているわけではないからです。

でも、できるだけ新しい情報を検索結果で出したいと思うことがありますよね?
そんな時に便利なツールがあります。
それがGoogleの拡張機能「ato-ichinen」です。

Googleの検索結果と投稿日の関係

Googleのアルゴリズム自体も刻々と変化しますが、Googleの検索エンジンは、
検索クエリに “その時のアルゴリズムで一番マッチングしたサイト” をランキング評価して1ページ目上位に表示させます。

ですから、調べる内容によっては、検索クエリにはマッチしていても、必ずしも、調べたい内容に関して最新の情報が表示されるわけではありません。

場合によっては新しい記事よりも古い記事の方がSEO的に高い評価を得て上位に出てくることもよくあります。

つまり、検索結果の上位の記事だから、最新の情報とは言えないわけです。

そんなGoogleの検索エンジンですが、検索結果で表示させるページの「期間」を指定して検索できるツールがGoogleのブラウザ、「Google Chrome」の拡張機能ato-ichinenです。
※「Google Chrome」のツールなので当然このブラウザを入れておく必要があります。

この拡張機能は、Googleの検索結果を1年以内の物に限定することができます。
まず、この拡張機能からご紹介します。

 

「ato-ichinen」の導入方法

導入は簡単です。
Chromeでウエブストアの 「ato-ichinen」にアクセスしてインストールします。
このページを開いたら一番下までスクロールしてください。

「Chromeに追加」のボタンがありますので、コレをクリックするだけです。

 導入すると、右上の拡張機能のアイコンが並ぶメニューバーに、赤い文字で「1」というアイコンが出てきます。

これが「ato-ichinen」のアイコンです。

クリックすると赤く反転します。

たったこれだけで準備OKです。

「ato-ichinen」を使わない時は、またアイコンをクリックして、

このアイコンに戻します。

「ato-ichinen」を機能中のままにしておくと、本来の正しい?SEOの掲載順位の確認はできません。

 

使い方

使い方は、アイコンを赤く反転させた状態で普通にGoogleで検索するだけです。

1年以内の検索結果の分析と考察

例として「糖質制限+ダイエット」という2語キーワードを検索クエリで、投稿時期によってどのような違いが有るのか?分析してみます。

※「糖質制限ダイエット」は私自身が今年1月1日からスタートして実際に14Kg体重が落ちたので調べてみたいキーワードでした。そこでこのクエリを例としました。

まず「ato-ichinen」を有効化する前の普通に検索した結果を見てみます。
“パーソナライズ” の検索結果として、私が検索してきた記録がGoogleに影響しないように、「シークレットモード」で検索してみた結果の上位4位までが、以下です。

※シークレットモードでの「糖質制限+ダイエット」の検索結果

1番上は「Google広告」で、3位までは、投稿日が出ていません。
4位に投稿日が出ています。

この投稿日が “表示される”、“表示されない”に関しても、Googleのアルゴリズム任せなのでユーザーからはコントロールはできません。

 

「ato-ichinen」を有効化で1年以内の検索結果

「ato-ichinen」有効化して1年以内の設定で検索した結果がこちら。同じく「糖質制限+ダイエット」というクエリ(キーワード)。

糖質制限ダイエットの1年以内の検索結果

「ato-ichinen」での「1年以内」での検索結果になります。
「ato-ichinen」を使うと全てに日付が表示されます。
この図では、一年以内で古い順に並んでいるようですが、実はそうではありません。

糖質制限 ダイエット 上位5位から10位

検索順位は、上位10を見る限り、時系列はバラバラです。
1年以内の投稿を抽出した中から、Googleのアルゴリズムを適用させて表示させていることがわかります。

 

一年以内を更に細かく調べる方法

「1年以内」の右側の▼ボタンから、プルダウンメニューを出せば、1年以内よりも更に現在から近い期間で投稿されたサイトの検索をすることができます。

1年以内の検索の選択方法
※1年以内の検索の選択方法

直近として、「1時間以内」で出てきた検索結果がこちら。

「糖質制限 ダイエット」の1時間以内の検索結果例
※「糖質制限 ダイエット」の1時間以内の検索結果例

1時間以内に、こんなにたくさん投稿されているということは、「糖質制限+ダイエット」はなかなか人気のキーワードであることがわかります。

11分で表示されるということは、インデックスが速いサイトと言えます。
それなりのパワーサイトが並んでいる事がわかります。

 

期日期間指定検索

この「ato-ichinen」の便利な機能にもう一つ、“期間指定検索” があります。

「あと一年」というネーミングではありますが、実は、1年以上前であっても、その期間中に投稿されたサイトを対象として検索することができます。

例えば、一年以上前である、2015年12月1日から2016年3月31日までを指定する場合では、
以下のようにカレンダーから開始日と終了日を指定します。
カレンダーを使わなくても、開始日と終了日を、月/日/年 の形で文字入力で打ち込んでもでます。

※2015年12月1日から2016年3月31日までの期日指定の図

この期間に投稿された記事の検索結果がこちらです。

※2016年2月が上位に着た検索結果

このようにして、過去、今から「1年以内」に限らず、指定期間に投稿されたサイトの中から検索結果を表示することもできます。

 

期間指定検索を使うシーン

上記の例では、「2015年12月1日から2016年3月31日までの期間指定」を例にしましたが、これも意味があって、この期間にしてあります。

どういうことか?というと、
今回の例で取り上げた「糖質制限+ダイエット」という2語キーワードですが、このクエリはどんなトレンド特性があるのか?を調べてみたのです。

GoogleTrendsというGoogleのリサーチツールを使うと、そのクエリの過去の特性がわかります。

このGoogleTrendsに「糖質制限+ダイエット」と入れた結果が、こちらになります。

この図は2004年から、2018年のこの記事を書いている時点までの、トレンドグラフです。
途中、一番高く尖ったところがあったので、それがいつなのか?カーソルを当ててみると、2016年の2月になっています。

この時期に、アクセスが増える要因が有った模様です。

※2016年2月にアクセスが増える要因が有ったのが判る

2016年の2月に、一体なにがあったのでしょうか? 気になるので、2016年2月を中心として、「2015年12月1日から2016年3月31日まで」を指定して検索したというわけです。

この検索結果に出てきたサイトの中に、こんな記事のページが出ていました。

その結果、わかったのは、「糖質制限ダイエット」に関する著作や「おやじダイエット部」の活動で知られるノンフィクション作家の桐山秀樹さんが2月6日、都内のホテルで急死していたことが15日、分かった。62歳。桐山氏の妻で文芸評論家の吉村祐美さんが、公式Facebookで報告した。

この当時、こんな事件があったんですね。このニュースで一気に、「糖質制限ダイエット」に関して多くの人が検索したという事がわかりました。

ちなみに、今この記事を書いている2018年10月15日から直近90日間のトレンドをGoogleTrendsで調べたら、こんな結果が出ています。

※2018年10月4日に何かあった?

先の期日指定検索で、「2018年10月1日から2018年10月15日まで」で期間検索したら、こんな検索結果が出ました。

※10月1日から10月15日までの検索でわかった

こんな検索結果が出ました。

10/3 フジテレビ「梅沢富美男のズバッと聞きます!SP」を見ました!

お笑い芸人のゆりやんレトリィバァさんがロカボダイエット(糖質制限)に挑戦!10日間「本気」で食生活改善を実行してしっかり食べながら-8キロ減量に成功していました!ゆりやんが実際に食べていたロカボメニューのレシピも紹介します!

人気お笑い芸人さんがテレビで糖質制限ダイエットをやったことが放送されたようです。これで納得。

「1年以内」の情報をリサーチするツールの「ato-ichinen」ではこのような使い方をすることもできます。

Yahoo!検索でも使えます

ここまで、Googleの検索で話をしてきましたが、この「ato-ichinen」はブラウザのChromeの拡張機能なので、もちろんYahoo!で検索する場合も同様に使えます。

GoogleとYahoo!の検索結果は原則同じ

Yahoo!の検索エンジンは、Googleの検索エンジンを利用していますので、どちらで検索しても、“原則” 検索結果は一緒です。
“原則” と言ったのは微妙に異なる場合も実際にはあるからです。
その事に関しては今回、この記事では割愛しますが、“原則”、同じと、思って差し支えありません。

Yahoo!とGoogleの検索の違いとは?

「糖質制限+ダイエット」を、「ato-ichinen」を使わずに普通にYahoo!で検索したのが下図です。

※Yahoo!での検索の様子

Yahoo!とGoogleは広告の仕組みが違う

Yahoo!とGoogleの違いですが、まず、SEOで出てくる結果の上に、4つのリスティング広告の出方が違います。

Googleの場合は、リスティング広告は、Yahoo!に比べると少ない事が多いです。

今回の「糖質制限 ダイエット」のクエリの場合、Googleだと、一つしか出てきませんでした。以下、その図です。

ただしこれは、その時、その時で変化します。

広告の出方が違うだけで、出る時は、どちらも最大4つの広告枠で表示されます。

※Googleの方がリスティング広告は少ない?

Googleの検索エンジンの方が広告数が少ないのは“絶対” ではありません。キーワードクエリによります。

Yahoo!のリスティング広告は「スポンサードサーチ」と呼ばれていて、Yahoo!が独自に行っている広告です。

一方、Googleは、「Google広告(旧GoogleAdWords)」という、Google独自の広告。Yahoo!とGoogleでは広告の母体が違うので表示される広告も違います。

Yahoo!での「ato-ichinen」の使い方

Yahoo!の場合は、検索窓の直ぐ下に出てくる「検索ツール」の右側の▼マークをクリックします。

検索ツール

この▼マークからプルダウンメニューが出てきます。

※プルダウンメニューが出てくる

あとは、Googleの時と全く同様です。

まとめ

古い情報は、時に、今現在役立たないということもあります。

最新の情報を調べたい時は、この「ato-ichinen」を使うと良いですね。

また、そのサイトが、いつ、作られたのか?
これを調べる方法があります。
こちらのページで紹介していますので、使ってみてください。
URLだけでそのサイトの過去が判るタイムマシンツール